つくってみました! 干しいも|日本と世界のさつまいもおやつ

豊富な栄養と育てやすさから、世界のさまざまな地域で親しまれてきたさつまいも。その自然な甘さをいかしたおやつのレシピを紹介します。
さつまいものおやつといえば、やっぱり干しいも。手づくりすれば品種もいろいろ選べて、好きなだけ食べられる! ということで、編集部で挑戦してみました。

できあがり料理写真=小林キユウ プロセス写真=編集部

「うかたま」41号(2016年冬号) 掲載

〈用意するもの〉

さつまいも(好きな品種を好きなだけ)、テグス、竹串、ザル

〈つくり方〉

① ゆでる

鍋にたっぷりの水といもを丸ごと入れ、蓋をしてゆでる。常にいもが湯に浸っているようにする。

② 冷ます

竹串がすっと刺さるまでやわらかくなったら、鍋から上げる。冷水にとり、手で触れられるくらいまで冷ます。

③ 皮をむく

冷水から上げ、いもが温かいうちに皮をむく。手でむきにくいものは竹串を使う。

④ 半分に切る

いもが冷めたらピンと張ったテグスで半分に切る。いもをテグスに当て上から下にスッと引く。

⑤ スライスする

さらに1~1.5cmの厚さにスライスする。最後の小さい切れ端はスティック状に切ると食べやすい。

⑥ 干す

いもが重ならないようにザルなどに並べて日なたに干す。3日目くらいに裏返し、1週間ほど干す。

つくったメモ
8月に干したらカビさせ、9月に干したらカチカチに。寒風にさらすことがおいしい干しいもの必須条件なのだと実感。11月初旬~2月末に干すのがおすすめ。干す前にアルコールを霧吹きでかけるとカビ予防になります。
今回は干しいも専用品種ではなく、スーパーで買った土佐紅、なると金時、紅あずま、紅優甘(べにゆうか)、安納いも、パープルスイートロードを使いました。なると金時、紅優甘、安納芋など、甘いいもほどしっとりと仕上がりました。


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農文協 編
定番ものから、「焼き芋の干しいも」や「やかんで作る石焼きいも」「里いものグラタン」などの農家のアイデアレシピまで幅広く収録。
日本調理科学会 企画・編集
もちもち、ふんわり、こんがり。小麦やそば、とうもろこしなどの粉でつくるまんじゅうやだんごは日々の間食から祭りや行事のごちそうまでさまざま。いもや豆、季節の果物や木の実を使った素朴な手づくりおやつも。