うかたまについて 定期購読申し込み お問い合わせ
vol.16 表紙 2009 vol.16 秋

2009年9月5日発売
定価802円(税込)

田舎の本屋さんで購入する
地粉のだんご・めし・おやつ

米、小麦、大麦、そば、たかきび…。
地域でつくられてきた小さな穀物の粒は、粉にすることで無駄なく使い切りました。
そして、日々の工夫のなかからさまざまな粉もの食文化が生まれたのです。
そんな地粉を使った昔ながらの粉ものは、おやつにも食事にもなる優れものです。

写真=キミヒロ スタイリング=本郷由紀子


粉のおやつ 粉のおやつ

体を使う野良仕事の休憩「小昼」には
腹持ちがよくて、手軽につくれる粉ものが欠かせません。
おやつや軽いお昼ごはんにもぴったりです。

きゃあもち
小麦粉+さつまいも/兵庫県・但馬海岸

「きゃあ」とはこねる、練るという意味。砂糖は加えず、水と小麦粉とさつまいもだけでつくります。自然な甘さは、子どものおやつにぴったり。

串もち
そば粉+味噌/青森県・岩手県 南部地方

「そばもち」「うちわもち」ともいわれます。そば粉がなければ小麦粉だけでも。じゅうね(エゴマ)味噌の香ばしさがたまりません。


粉のめし 粉のめし

米ができない地域では、小麦やそばなどの雑穀が主食。
汁にだんごを落としたり、水でこねて焼いたりと、
毎日の食事に当たり前に粉ものがありました。

かぼちゃだんご汁
かたくり粉+かぼちゃ/北海道

北海道ではおなじみのつるんとしただんごを醤油味のだしで。お汁粉にしたり、バターや蜂蜜で食べてもおいしいです。

柳ばっとう
そば粉/岩手県・軽米町

「はっとう」は「ほうとう」が語源。そば粉をねって柳の形にするのでこの名前がつきました。季節の具材をたっぷり入れて味わってください。

ほか味噌揚げやはったい粉だんご、はやそばなど、詳しくはうかたまvol.16で!