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vol.18 表紙 2010 vol.18 春

2010年3月5日発売
定価802円(税込)

田舎の本屋さんで購入する
新連載 服部さんちの四季の暮らし

北海道遠軽町の豆農家、服部行夫さんとツルさん夫婦。
本誌2008年冬号にも登場した2人の季節ごとの農作物や身の回りの自然を活かした
その暮らしぶりに多くの反響がありました。
服部さんのことがもっと知りたい!
そんな声に応えるべく、服部さんたちの1年間を追いかけてみました。

写真=三川わい 文=編集部

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 北海道の北東にある遠軽町。その市街地から湧別川沿いに車で20分ほど行くと、ゆるやかな丘が広がってくる。ここ、瀬戸瀬地区湯の里で、馬と猫と暮らし、農業を営んでいるのが、服部行夫さんとツルさん夫婦。その住まいは、道路から見える納屋の青いトタン屋根が目印だ。
 3月といっても遠軽はまだ雪深く本当の春はまだ遠い。本格的な農作業が始まる前の時期だが、行夫さんたちには大事な仕事が控えている。馬のお産だ。春に種付けした母馬は、翌年の春にお産をする。2009年の春は、里花と光陽の2頭が3月と4月にそれぞれ子馬を産んだ。
 馬のお産に獣医はよばない。人間ができるのは、子馬の足が出てきたら引っ張ってあげるぐらい。今回は2頭とも安産だったそうで、足が出ているのを見て、行夫さんが慌てて服を着替えて戻ったらもう生まれてしまっていた。「動物は手をかけなくてもひとりで生まれるようになっている。神様がちゃんとしてくれるのよ」と行夫さんはいう。

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歌のとおり、「お馬の親子は仲良しこよし」。親子で牧場を駆け回る。

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馬の誕生を祝う席には、町内で馬を飼っている佐藤さんや、服部さんの豆を扱う雑穀屋の長谷川さんらが集った

馬の誕生のお祝いの様子、「いも餅」のつくり方など、続きは、うかたまvol.18で!