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vol.23 表紙 2011 vol.23 夏

2011年6月5日発売
定価802円(税込)

田舎の本屋さんで購入する
郷田美紀子さんに教わる 体をよくする食べ方

「病気は薬だけじゃ治らない。食べることから変えなきゃ」
薬剤師でありながら食べ方も指南する郷田美紀子さん。
薬に頼らない方法を、薬剤師さんが教えてくれる!?
これはぜひ、うかがわねばと、宮崎県綾町を訪ねました。
その“食べて治す”秘訣を、とことん教えていただきます。

おはなし・料理・レシピ=郷田美紀子 写真=五十嵐公 まとめ=編集部

自分の暮らす風土の中にあるのが「生きるための食」

 私たち、ヒトにとっての食べものには二通りあると思います。一つは楽しい・おいしい・珍しいといった「心を満たす食」、もう一つは「生きるための食」、必然の食です。
 心を満たす食はたまにはいいけれど、毎日そればかりでは体を壊します。戦後の食生活の欧風化で増えた、牛乳やバターを使ったお菓子、肉や油。それらが、今、私たちの体にさまざまな問題として現われています。
 じゃあ、本当に体にとって必要な「生きるための食」とはなんでしょうか。その答えは、実は自分の足元にあるんです。
 自分のことを、ヒトという動物として考えてください。ヒトは二足歩行になり、手を使えるようになった一方で、動物のように早く走って、他の動物を捕まえられなくなった。そこでヒトが食べたのは動かないもの、植物でしょう。ですから、私はヒトの食性は、基本的に植物性の雑食ではないかと考えています。そして進化の過程で、ヒトは地球上のさまざまな地域に移動していきました。
 風土が変われば、体内の酵素も変わります。同じヒトの形をしていても、生活する場によって食べるべきものは違ってきます。

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「オーガニックごうだ」の薬膳定食。手前は玄米雑穀ご飯、そば汁、豆腐団子の揚げ物、漬物。奥は白和え、煮物やおひたしの盛り合わせ、天ぷら…と彩りも味もバランスよく季節の野菜がたっぷり

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日々の食事は、具だくさんの味噌汁とご飯と梅干しで十分。郷田さんの味噌汁は、だしを取らずに昆布も煮干しも野菜と一緒に水から煮てつくるから、毎日無理なく続けられる

五味調和の考え方、症状別の食べ方、郷田さんのつくる薬膳ごはんは、うかたまvol.23で!