
お腹が痛い、熱がある、風邪気味…。そんなちょっと調子が悪いときに効果があるといわれる食べものを『日本の食生活全集』のなかから紹介します。
『日本の食生活全集』は、80年ほど前、戦前の昭和初期に台所に立っていた方たちから当時の食生活について聞き書きしたもので、都道府県ごとに巻があります。「うかたま」のおばあちゃん的存在ともいえる本です。
写真=五十嵐公 スタイリング=本郷由紀子 料理=編集部 参考=『日本の食生活全集』(農文協)
「うかたま」69号(2023年冬号) 掲載
呉汁は病人用としてつくることが多い。大豆を一昼夜水に浸し、これをすり鉢でどろどろにすり、沸騰した味噌汁に入れる。滋養になる食べものである。
こくしょうのほうは、大豆を一昼夜水に浸し、すり鉢でよくすり、沸騰させたかつお節のだし汁の中に入れる。こうすると、卵汁のように固まる。醤油で味つけをする。風邪をひいたときに飲むと早くなおるといっている。
『聞き書 宮城の食事』より 執筆:芳賀啓喜
こくしょう
〈材料〉2杯分
大豆…50g
醤油…小さじ1と1/2
だし汁(かつお節)…2カップ
長ねぎ…適量(刻む)
〈つくり方〉
1 大豆は一晩水に浸ける。戻った大豆は水を切り、すり鉢に入れてすりこ木で突きつぶし、ペースト状になるまでする(フードプロセッサーにかけてもよい)。

2 だし汁を温め、1を入れる。吹きこぼれないように火を加減し、大豆の青臭さがなくなるまで5分ほど煮る。
3 醤油で味をつけて火を止める。器に盛り、長ねぎをのせる。
◎味噌味にしたり、油揚げや野菜を入れて具だくさんにしてもよい。
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