うかたま82号 特集のご案内

特集:手づくりの発酵おやつ

味噌入りのスコーン。バターなしでもしっかりコクがある(レシピ=谷川ゆかり 写真=小林キユウ スタイリング=本郷由紀子)

目には見えない菌たちが、おいしいものをつくり出す「発酵」。
麹由来の発酵調味料は、日本人にとってはなじみ深いもので、味噌や塩麹などは日々の料理のレギュラーメンバーですよね。

そんなおなじみの味を、おやつづくりに使ってみました。

砂糖を減らしても、麹が生み出すやさしい甘さで満足できたり、バターや生クリームなしでも味に深みが出たり、コクが増したり。おいしいだけでなく、からだになじむおいしさにびっくり。
「発酵」が、ニッポンのおやつの新しい扉を開くかもしれない…!?

身近な麹の発酵食材、おやつにどう使う?

甘酒、塩麹、酒粕、味噌。料理ではおなじみの発酵食材を使って、郷土食の調査やレシピ化をライフワークにする料理家・minokamo(みのかも)こと長尾明子さんが、やさしい甘みやコクを、おやつにいかす方法を追求してくれました。

塩麹ヨーグルトのレアケーキ(料理・レシピ・スタイリング=minokamo 写真=豊田朋子)

どのレシピも発酵食材をプラスすることで、味や風味が複雑に。
「塩麹ヨーグルトのレアケーキ」のベースは、塩麹を混ぜて水切りしたプレーンヨーグルトと牛乳、きび砂糖、レモン汁。これをゼラチンでかためる、とてもシンプルなレシピですが、塩麹の効果なのか、ヨーグルトの味をとても濃厚に感じます(ちなみにヨーグルトは一般的なもの!)。

ほかにも、酒粕を練り込んだ生地があまりにもおいしいので、あんこを包んで酒まんじゅうにするのをやめて生地だけ蒸すことにした「酒粕蒸しパン」、砂糖を使わず煮詰めて米あめのようにした甘酒でつくる「甘酒ティラミス」など、たくさん試作をして今回のテーマに向き合ってくれたminokamoさんの、楽しいアイデアをたっぷりお楽しみください。

編集部でつくってみた! お手軽発酵おやつ

砂糖や卵、バターをたくさん使わなくても、「発酵」を加えるとおいしくなるのはなぜだろう?
麹を使った身近な発酵食材、甘酒、塩麹、酒粕、味噌と、シンプルな材料で、編集部で実際におやつをつくってみました。

乳製品を使わない甘酒のチョコアイス

甘酒チョコアイス(レシピ=なかやまじゅんこ 写真=小林キユウ スタイリング=本郷由紀子)


ねっとり濃厚なチョコアイスは、乳製品も砂糖も入れません。甘酒の甘みだけでなく、お米由来のねっとり感が、まろやかにアイスをまとめてくれます。混ぜて固めるだけでできるので、おやつづくり初心者にもおすすめです。

編集部人気No1! 酒粕チョコケーキ

酒粕チョコケーキ(レシピ=平石雅子 写真=小林キユウ スタイリング=本郷由紀子)

たっぷりのドライフルーツとナッツを加えて混ぜて焼くだけ、しかも小麦粉を一切使わずおからでつくるチョコケーキ。ベーキングパウダーも入れませんが、おからがケーキをしっとり、ふんわりさせます。そしてなんといっても、酒粕とココアパウダーの組み合わせが最強! ほのかな酒粕の風味が、濃厚なチョコレートを感じさせて、高級感のある雰囲気に。
こちら、試食した編集部でも大人気でした。

発酵あんこ、酒粕酵母のあんパン、発酵好き必見です!

「自分で発酵させる」ことにも挑戦したい人には、砂糖を使わず米麹と小豆だけつくるあんことして話題の「発酵あんこ」、酒粕に砂糖と水を加えて起こす「酒粕酵母」を使ったパンづくりもおすすめです。どちらもコツがわかれば、意外なほど簡単。自分の手で発酵させたくてウズウズしている発酵好きのみなさんはもちろん、初心者も取り掛かりやすいやさしいレシピなので、ぜひお試しください!

酒粕酵母は、初めてでも簡単に酵母が起こせて、香りのよいパンが焼ける(レシピ=相田百合子 写真=寺澤太郎)

そのほかにも、たくさんの記事とレシピをたっぷり掲載しています。

◎身近な麹の発酵食材 おやつにどう使う?
酒粕蒸しパン/甘酒マーラーカオ/甘酒ティラミス/味噌パウンドケーキ/味噌生チョコレート/塩麹ヨーグルトのレアケーキ

◎甘酒、塩麹、酒粕、味噌を使う 発酵おやつ
<甘酒> おなっとう/甘酒チョコアイス/甘酒マフィン
<塩麹> 塩麹チーズ/塩麹ビスケット/レモンスカッシュ
<酒粕> 酒粕豆乳ヨーグルト/エナジーボール/酒粕チョコケーキ
<味噌> 味噌ペースト/味噌スコーン

◎発酵あんこのつくり方
◎発酵あんこをもっとおいしく食べたい! おだんご先生と考えてみました
◎発酵あんこの食べ方アイデア

◎「酒粕酵母」であんパンを焼こう
酒粕酵母あんぱん/酒粕酵母クラッカー

<季節特集> 山菜・野草のごはんとおかず

山菜と野草を使ったメニューは、春のおもてなし料理にもぴったり(写真=小林キユウ)

春になると、里山ではさまざまな植物が芽を出し、地域の直売所にも多種多様な山菜、野草が並びます。野菜と違い、食べるまでにちょっと手間がかかりますが、独特の風味、食感を味わえるのはこの季節だけ!

今回は意外と簡単ですぐに食べられる、編集部おすすめのレシピを紹介しています。直売所で見かけても、買うのをちょっと躊躇していたアノ山菜も、登場しているかも!? 今年はぜひ、持ち帰って料理してみてくださいね!

タケノコとフキと牛肉の煮つけ/ネマガリダケ入りの豚汁/ワラビの一本漬け/ワラビのおひたしの山かけ/フキの炊き込みご飯/フキの葉味噌/コゴミの辛子和え/コゴミとゆで卵のマヨネーズがけ/ウドの葉のかき揚げ/ウドのごま和え/ミズのたたき/ミョウガタケとじゃこのご飯/ウコギの切り和え/ウルイの酢味噌がけ

その他のコーナーも見どころ満載です。ぜひご覧ください。

  • 拝見! となりのニワトリ暮らし
  • お米と農家のこと、もっと知りたい! 第1回 長崎県大村市 農家がつくった田んぼの祭り~肥前大村お田植祭り 文・絵=にしむらかえ
  • 早川ユミの田んぼレッスン 第5回 村と田んぼと山の神さま
  • 渡良瀬遊水地とヨシズ農家 最終回 ヨシを焼いて土に還す 写真・文=大西暢夫

<連載>

  • nora×koke 「古墳から見つかったコケ」 文・写真=鵜沢美穂子
  • gohan×mukashi 「炊飯器にカステラ」
  • 唄と旅する 山口県の「瀬戸崎組鯨唄」 文=石田千 絵=牧野伊三夫
  • いーからかんな村暮らし 「村を離れる高校生たち」 文=瀬戸山美智子 絵=ほりゆりこ
  • 鴨志田農園の畑ごはん 「新にんにく」 料理・レシピ=鴨志田佑衣 写真=長野陽一
  • 手縫いではじめる 衣の自給 「直線裁ちの吊りズボン」 文・監修=大和まゆみ 写真=武藤奈緒美
  • うかとたまの目指せピカピカ野菜 文・写真・監修=淡野一郎
  • 借りて耕す私の畑 「畑、やめられないよね?」 文・写真=金田妙 絵=山中正大

<豆ジャーナル>

  • People 田中麗奈さん
  • Book/Cinema/Music/Art/Classified/Letter
  • 突撃!うかたま調査隊「雛人形はどうやってつくるの?」
  • 日本あちこち食べ歩き 郷土ごはん 「埼玉のつとっこ」 絵・文=松鳥むう
  • サラーム海上の世界のソウルフードジャーニー 「エストニア料理とは」
  • 薬になる食べもののはなし 「春の山菜は心臓に働く“苦”剤」 文=郷田美紀子
  • 食べるんだから知っときたい 「ご当地牛乳から見える牛乳の未来」 文=前田浩史
特集:手づくりの発酵おやつ