うかたま78号 特集のご案内

撮影=長野陽一

特集:あんこが炊けたよ

「あんこは自分で炊くのが絶対おいしい」。

あんこ好きのみなさんは、口をそろえてそう言います。

豆から炊くと時間も手間もかかるけど、小豆は他の豆と違い、ゆでる前に浸水する必要はありません。材料は小豆と砂糖、水、のみ。砂糖の量や種類を変えれば、しっかり甘くしたい、控えめにしたい、コクのあるあんこにしたい…なんて好みも自由自在です。

意外とシンプルにできるあんこ炊きと、あんこでつくる定番のおやつ、ちょっとのアレンジでガラッとイメージが変わる洋菓子など、あんこづくしでお届けします。

中川たまさんの新しいあんこのお菓子

中川たまさんに教わったのは、しょうがとシナモン風味のスパイスあんこ、ラム酒入り大人のあんこ、魅惑の香りバニラあんこ。口に入れるまでどれが当たるかわからない、ハズレなしの「ロシあんドーナツ」で楽しみます。

撮影=寺澤太郎
撮影=寺澤太郎

ふるさとのあんこおやつ

秋田県の「小豆でっち」は、もち米とあんが混ざったもので、味はおはぎそのもの。

秋田県の「小豆でっち」(撮影=高木あつ子)

熊本県の「いきなりだんご」は、輪切りのさつまいもとあんこを小麦粉の生地で包み、蒸し上げたものです。

熊本県の「いきなりだんご」(撮影=戸倉江里)

昔から伝わる全国のあんこおやつをたっぷり紹介します。

発酵あんこ

「あんこジャーナル」では、あんこにまつわる気になる情報を集めました。

注目は、砂糖なしで米麹と小豆で甘くなるという「発酵あんこ」。麹の専門家、なかじさんにつくってもらい、なぜ甘くなるのか、上手につくるコツなどを聞きました。

撮影=なかじ

そのほかにも、たくさんの記事とレシピをたっぷり掲載しています。

  • ハレの日のこしあんぼたもち 神奈川県伊勢原市
  • アレンジが楽しい小さなおはぎ 瀬戸口しおりさん
    基本のおはぎ/もちきびのおはぎ/黒米のおはぎ ほか
  • 中川たまさんの 新しいあんこのお菓子
    いちごの白玉ぜんざい/メープルあんドーナツ/チーズケーキ/あんココア/パンナコッタ/あんこのアイスケーキ/スパイスあんこ/ラムあんこ/バニラあんこ
  • ふるさとのあんこおやつ
    しとぎもち/とりつけだんご/がっぱらもち/でっちようかん/ふくれまんじゅう/草の花だんご/小豆でっち/いきなりだんご
  • あんこジャーナル
    小豆はどうやってあんこになる?/小豆とあんこの素朴なギモン/『究極のあんこを炊く』の著者・芝崎本実先生に聞く/麹の専門家・なかじさんがつくる 発酵あんこ/「あんこ料理」を極める!?

<巻頭グラビア> 春の韓国野草料理

撮影=小林キユウ

ふき、のびる、よもぎ、せり…など、やっぱりお隣の国、食べる野草もよく似ています。でも食べ方は日本とちょっと違っていて、とても新鮮。例えばふきは、茎より葉をよく食べるそうです。埼玉県小川町で総菜と発酵調味料の店「Paryo(パリョ)」を営む、島田梢さんに教わりました。

ふきのサンパブ/のびるのチヂミ/玉ねぎのチャンアチ/わらびのナムル/よもぎのクッ/たけのことせりのムッチム

<話題の連載> 鴨志田農園の畑ごはん「春の菜っ葉」

「小松菜の生春巻き」(撮影=長野陽一)

今回は特別編。小松菜やのらぼう菜、菜の花などの春の菜っ葉をちょっとした工夫で飽きずにおいしく食べるレシピを紹介します。

鰆の菜の花蒸し/小松菜のオイル蒸し/菜の花×バター×塩のオイル蒸し/のらぼう菜×アンチョビのオイル蒸し/小松菜の生春巻き/小松菜とえびの卵炒め/だし浸しサラダ/菜の花ポタージュ

その他のコーナーも見どころ満載です。是非ご覧ください。

  • 草のパン「地球」を焼こう! 鈴木健二さん(ソラミミPAN)
  • Tシャツでつくろう「足半分」の布ぞうり足半あしなか 市ノ瀬絵里子さん(布ぞうり工房禅蔵)
農文協 編
特集: あんこが炊けたよ