
初夏に宝石のような青い実をつける山椒。すがすがしい香りとピリッとした清涼感が特徴です。
収穫の適期は1年のうちで数日だけ。そのタイミングを逃さず、山椒を年中楽しんでいる、山椒しごとの達人に会いに行きました。
料理・レシピ=白戸啓子 写真=依田賢吾 まとめ=編集部
『うかたま』79号(2025年夏号)掲載
青実山椒のカンタン下処理の方法
収穫した青い実は、すぐに加工しないとかたくなってしまいます。まずはアクを抜いて冷凍します。
1.沸騰させた湯に、山椒を房ごと入れ、50秒ゆでる。
2.ザルにあげてすぐに水にさらし、1時間ほど置いてアクを抜く。
3.水気を軽くふき取り、チャック付きの保存袋などに入れて5時間以上冷凍する。
4.袋の上から房をもんで、実と軸をわけ、軸は取り除く。そのまま1年以上冷凍保存できる。料理には解凍せず冷凍のまま使える。

50秒以上ゆでると、どうなる?
山椒のゆで時間については、本やネットでは、3分、8分…など、情報がまちまちだ。白戸さんのおすすめは50秒。かなり短いが、香りや色が抜群にいいそう。そこで編集部では、50秒、3分、6分で比較してみた。
3分は、香りがゆで汁に移ってしまい、注意しないと山椒の香りがわからない。6分ではさらに色も落ちて、茶色っぽくなってしまった。


目安として指でつぶせるくらいまでゆでる方法もあるが、下処理後の山椒は刻んだり、調理してから食べるので、そこまでやわらかくする必要はない。ゆで時間は50秒程度で、香りと色を残す方法がよさそうだ。
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