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2007.03.16 (Fri)

山菜缶詰食文化

この春から秋田で就農する学生時代の友達から、どかんと缶詰が届きました。

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店では見たことのないようなこの缶詰は、「(山菜の)採取が好きな人たちが、加工場に持ち込んで缶詰めにしたもの」だそうで、秋田ではごく当たり前で、贈答品にもなるようですね。
おかしいのが、このパッケージと中身が一致しないということ。絵柄にフキの絵が書いてあるのに、缶の底にはマジックで「ミズ(東北の山菜)」と書いてあったり。パッケージがなくて、何も書いてないと中身がなんだかわかりません。手紙には「缶詰の中身も、加工時期も、缶詰をくれた人もまちまちです。かなり古いものもあるかもしれません。自己責任でお召し上がり下さい」。なんか、秋田の人たちは、時期になると山菜の缶詰をたっぷりつくって、もらったりあげたりして、家には山菜の缶詰がだぶついており、もう食べないので、ということで送ってくれたんです。

東北は山菜がたくさん採れるということは知っていましたが、まさかこんな「山菜缶詰食文化」があるとは知りませんでした。
さすがに、ミズの缶詰はどうやって食べるのか知らないので聞いたら、

ミズ (食べやすい長さに切る)
にんじん (千切り)
しらたき (食べやすい長さに切る)
豚肉 食べやすい大きさに切る

鍋にサラダ油を過熱し、豚肉を入れ、色が変わったらその他の材料を加え炒めあわせる。
水か出汁を、ヒタヒタより少ない位に加え、酒、醤油、みりんで味付けする。蓋をして煮含める。
以上。


とのことでした。さっそく試してみよう。以前、ミズを宮城でもらったけれど、食べ方がわからなくて、無駄にしてしまったので。やっぱり、食べ方は現地の人間に聞くのが一番ですね。
で、中でもこの缶詰はなかなかパッケージの色合いも美しく、商品名の「またぎなめこ」がまたよろしい。
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反対側にはこのようなイラストが書いてあり、「ちょっとチロリアンな感じ」と武田君がわけのわからないコメントをしていました。イラストの後ろの木が白樺だからかなと言ったら、秋田なんだからそれはブナの木だろうと突っ込まれました。そうですよね。
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よーく、見ると、下のほうに解説文がありましたので、これを引用します。
またぎ(狩人)の風俗
県北の阿仁地方に伝わる狩人のならわしでこの装束は山々をかけめぐり熊との死斗を続けた人々の勇敢なまたぎの精神を伝えている。

普通、またぎって冬ですよね。なんで、バックのイラストがこんなに春めいているのか、またローマ字の「NAMEKO」もすごく気になります。多分、中身はなめこではないでしょう。いったい、何がはいってるんだろう。

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