季節の素材を、五つの味、五つの色、五つの調理法を考えて食べる。
毎日のごはんで体を調える秘訣はここにあるよう。
食事のバランスがとれて、体も心もよろこぶ食べ方とレシピを、
3人の方にそれぞれ教えていただきました。
写真=野口修二
「体調をくずしたとき、病院の薬じゃ治らなくて…」
そんなとき、薬膳の考えにそって食べもので体を調えたと話す青山有紀さん。
教えていただいたのは、五色の薬膳のごはん。
食べものの色、食卓の彩りも体には大事なようです。
エビの香ばしさで酒肴にもぴったり
クレープを添えればおもてなし向き
かぼちゃの甘みとナッティな松の実
香りと色で目をひく、おいしい前菜
食べものの味によって体への効果が違う?
そんな薬膳の考えと季節のめぐりを大事にしたデリ&カフェ「3p.m.」。
オーナーの横田美宝子さんがつくるのは、食材のもつ色や味とその効能に配慮した
食べた人にパワーが補給される、おいしくて華やかなごはんやおやつです。
魚介だし+醤油の和風ジュレは
パンのお供にご飯のおかずに
季節のフルーツでつくるデザート
甘酸っぱさで口の中がさっぱり
動物性の食品を使わない精進料理では野菜や乾物をおいしく食べるための
さまざまな調理法があり、それが五法と呼ばれます。
揚げてコクを出したり、焼いて香ばしさを出したり。
野菜や乾物のよさを引き出しておいしくいただける工夫です。
焼いて酸味がやわらいだトマトに
こってり味のたれをかけて
淡白な麩を油で揚げれば
まるで肉のような食感に