
ちょっぴりでもたっぷりでも、散歩中に摘んだ数枚の葉っぱをおかずの一品に。
比較的見分けやすい草ですが、初めての人は経験者に教わると安心です。
写真=小林キユウ、スタイリング=本郷由紀子、料理・まとめ=編集部
「うかたま」66号(2022年春号)掲載

いつ摘む?

3〜5月(寒冷地では4〜6月)は地際から生えた新芽を摘みます。その年に出たばかりの新芽はやわらかくアクも少ないため、生葉も料理に使えます。6月以降、初夏を過ぎだんだん気温が高くなってくると、茎を伸ばし、葉は大きくかたくなります。この時期は加熱しても繊維が残って食べづらいので、摘むのは先端の小さな芽だけにしましょう。乾燥させてお茶にしたり酒を仕込んだり、香りを楽しむ雑貨をつくったりするには、かたくなった夏の葉も使えます。
どこで摘む?
スギナやクローバーが生えるような日当たりのよい草地に生えます。道路脇などは、犬や猫が用を足していたり、除草剤がかけられたりしている場合があるので避けましょう。
どうやって見分ける?
よもぎの特徴は、まずは香りです。ちぎったりこすったりすると、特有の香りがします。葉の形は他のキク科の草と似ていますが、葉裏が白くやわらかい繊毛で覆われているのがよもぎです。生え始めの時期には、小さな葉全体を白い繊毛が覆っています。


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