栗だけでつくる 栗ぜんざい|ふるさとの栗料理

「うかたま」84号の特集は「柿しごと、栗しごと どんぐりも!」。
秋のお祝いの料理に、甘いおやつに、ご飯のおともに…。栗は昔から、秋の味覚として親しまれてきました。昭和初期の生活を聞き書きした『日本の食生活全集』の中から栗料理を紹介します。

写真=小林キユウ スタイリング=本郷由紀子 料理・レシピ=編集部 参考文献=『日本の食生活全集』(農文協)

「うかたま」84号(2026年秋号)掲載


 栗だけでつくる。

 栗は、生栗の場合は、鬼皮、渋皮をむいて水をたっぷり入れて煮る。やわらかくなったら、煮汁に砂糖、塩を入れて味をつける。かち栗(乾燥保存した栗のこと)を使う場合は一晩水につけ、水をかえてやわらかく煮、生栗と同様、砂糖、塩で味をつける。

 栗ぜんざいは秋の収穫のときも食べるが、冬の寒い日など、からだを温めるのには一番である。「今夜は寒いね」といいながら栗ぜんざいをつくり、ふうふういいながら食べるのは楽しい。

『聞き書 宮崎の食事』より 執筆:高橋芳子


〈材料〉2人分

  • 栗…20粒
  • 砂糖…皮をむいた栗の20~30%重量
  • 水…適量
  • 塩…ひとつまみ
  • 焼きもち…適量

〈つくり方〉

1. 栗は渋皮ごとむき、冷水に10~30分浸ける。

2. 鍋に栗とたっぷりの水を入れ、弱火~中火でゆっくりゆでる。途中アクが出たらすくう。

3. やわらかくなったら、粗くつぶしながら好みのゆるさになるまで煮詰める(写真)。砂糖を加え、塩で味を調える。

4. 好みで焼きもちを加える。

ふるさとの栗料理」のコーナーには以下の内容も掲載されています。ぜひ本誌でご覧ください。

  • ゆで栗/栗おこわ/栗ごはん/栗の炊あたの
農文協 編
特集:柿しごと、栗しごと どんぐりも!/今日は魚!
田中熊雄 他編
伝説に彩られた山深き里、古来「日向の国」と呼ばれた太陽の国・宮崎。焼き畑の村に、陽光そそぐ平野に、霧島のぞむシラスの台地に、黒磯洗う浜に、なつかしい食と暮らしをたずねた南国の食の記録。