
この度の熊本地震で被害に遭われたすべての皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。どうかお体をだいじに。被災地の一日も早い復旧と、皆様のご無事を心からお祈り申し上げます。
▼15年くらい前、愛知県の山間地の農家の庭先で、小ぶりで縦長の、見たことのない形の柿がたわわに実っているのに出合いました。草むしりをしていたおばあさんが「これは甘柿と渋柿、どっちも実る木」と熟れた実をひとつくれたのでいただくと、とろとろで甘い。忘れられない味です。全国にはかつて千を超える在来品種が存在していたそうで、あの柿もそのひとつだったのでしょうか。都市化や宅地化が進み、今はどのくらい残っているのか正確にはわからないそうです。各地で熊の出没が深刻な問題になっていて、熊を寄せないように柿の木を切らなくてはいけない地域もあるでしょう。危険で外に柿を干せないという人もいるでしょう。農村に人が足りないことが、あらゆる問題の根本なのかもと思うことが増えました。編集部もどこかに引っ越して、柿を干しながら雑誌をつくれるかな、と本気で考えます。(中村)
▼2歳の子を連れ毎週末公園に行くようになり、身近にこんなに実のなる木があったのか!と気づきました。はじめて食べたマテバシイ(p46)はかみしめるごとに味が広がり、スルメのよう。縄文時代に思いをはせつつ、栽培種のクリの食べやすさに改めて感心しました。今年はマテバシイご飯もやってみたい!(酒井)
▼水路を取材してその管理の大変さを実感すると同時に、水路掃除に参加したい街の人の気持ちもよくわかった。自然に癒やされ、体を動かし、しかも農家の役に立てるなんて。田植えや稲刈り体験もいいけれど、帰省感覚で里山に通い、草取りや水路掃除を一緒にできるようなゆるいつながりが増えたらうれしい。(吉村)
▼見沼田んぼ福祉農園(p70)は同じ場所で同じこと(野菜の栽培)をしているのに、平日と土日の雰囲気が違います。ただ、誰がいてもいいという大らかさは共通。何もしなくてもできなくてもそこにいられる。自分ちの近くにもこういう場所があるといいなぁ…。畑や食堂など農作物、食べものが生まれる場、そこに関わる多様な人々、地域とのつながりをテーマに連載できればと思います。(中田)
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