桜の花のおやつ 桜寒天&ミルクゼリー

寒さがゆるんで暖かな日が増え、外へ出るのが楽しい季節になりました。野の草や花を摘んでクッキーを焼いたり、ハーブたっぷりのサンドイッチを持って出かけたり。やさしい甘さのおやつや小腹を満たす軽食をつくって、青空の下で、おやつの時間を楽しみましょう。
今回は、桜の梅酢漬けを使ったデザートです。漬けるときバラバラになってしまった花びらも、寒天で固めるときれいです。桜の鮮やかなピンク色と甘酸っぱい味は、真っ白で甘いミルクゼリーにのせると際立ちます。

写真=小林キユウ、スタイリング=本郷由紀子、レシピ協力=末時千賀子

「うかたま」54号(2019年春号) 掲載

桜の花の梅酢漬け

<材料>
・桜の花*(七分咲きのもの。花柄ごと摘む)…適量
・白梅酢…適量
*桜の品種は何でもよいが、ボリュームのある八重桜がおすすめ。

作り方

  1. 桜の花は水洗いし、ザルにとって水気を切る。
  2. 口の広い瓶に1の花を入れて、ひたひたに白梅酢を注ぐ。4~5日おいたらできあがり。冷蔵で1年、冷凍で3~4年は保存可能。保存の際は水気を切って半日干し、軽く乾かして密閉容器に入れる。

◎すし飯に混ぜたり、桜もち、まんじゅう、クッキー、あんパンなどのトッピングに使う。


桜寒天

<材料>150㎖の容器4個分
・棒寒天…1本(粉寒天…約4g)
・水…3カップ
・砂糖…1カップ(130g)
・りんごジュース(ストレート)*…大さじ1
桜の花の梅酢漬け…容器に1~2房(さっと洗い、水気をふく)
*透明タイプだとクリアに仕上がる。代わりに梅シロップや梅酒、レモン果汁でもよい。

作り方

  1. 寒天はたっぷりの水(分量外)で10~30分ふやかし、水気をしぼる。
  2. 鍋に分量の水と1の寒天をちぎって入れ、木べらで混ぜながら火にかける。寒天が完全に溶けたらザルなどでこす。
  3. 鍋に2と砂糖を入れ、木べらで混ぜながら火にかける。
  4. 砂糖が溶けたら容器に流し入れる。少し固まったら、桜の花を入れて箸で寒天の中を泳がせるようにして花びらを開かせ、静かに箸を抜く。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。

ミルクゼリー

ふわっと開いた花がほんのり甘く香ります

<材料>150㎖の容器3個分
・牛乳…2カップ
・砂糖…40g
・粉ゼラチン…5g
・水…60㎖
桜の花の梅酢漬け…容器に1~2房(さっと洗い、水気をふく)

作り方

  1. 分量の水を容器に入れ、ゼラチンを振り入れてふやかす。
  2. 小鍋に牛乳と砂糖を入れて火にかけ、沸騰させないように木べらで混ぜる。砂糖が溶けたら火からおろし、1を加え混ぜる。
  3. 鍋底に氷を当てて粗熱を取る。容器に注いで冷蔵庫で冷やし固め、桜の花をのせる。
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農文協 編
特集: 青空おやつ/白崎裕子さんの蒸し料理