
トロピカルフルーツを食べたら、タネやヘタは捨てないで!
埋めて育てて、実も収穫できちゃうかも!?
写真=五十嵐公 まとめ=編集部
「うかたま」55号(2019年夏号)掲載

大きくなるのを気長に待つだけ。収穫だって夢じゃない
パイナップルは熱帯アメリカ原産で、江戸時代末期に石垣島に渡来したといわれています。営利栽培の北限は沖縄ですが、冬も暖かい場所に置いて葉を枯らさなければ、沖縄以外でも栽培でき、2〜3年で実をならせることもできます。
鉢に植えると、葉は成長し、中央からは新しい葉が出てきます。葉の数が40枚ほどになると、中央に花芽ができ、すーっと伸びてその先に実がつきます。実は2カ月かけて太り、さらに2カ月かけて完熟します。甘い香りが漂う頃が食べどき。手でポキッと折って収穫できます。
肥料はほとんどいらず、手入れも不要。水やりも必要最低限でOK。とにかく冬が越せれば、実をならせるので、初心者におすすめです。
植え方
- 葉を包丁で切り離し、葉についている果肉もそぎ落とす。
- うろこ状についている三角形の葉を、芯が1cmほど見えるくらいまで一片ずつぐるりとむき取る。
- 2を水に浸ける。毎日水を替え、約1週間でむいた葉のつけ根から根が出てくる(写真上)。
- 根が3〜4cm伸びたら、鉢に植える。鉢底には小石を敷いて水はけをよくし、市販の肥料入りの園芸用土を入れて根が完全に埋まるよう植える。
育て方
表面が乾かない程度に水やりをする。鉢の下から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替える。土は<植え方の手順 4>と同様にする。酸性の土を好むので、石灰の入ったアルカリ性の土は使わない。冬は室内の暖かい場所に置き、葉が枯れないようにする。
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