うかたま79号　特集のご案内

特集：その野菜、いいレシピあります。

ここ数年、異常な暑さや天候不順の影響か、畑では、夏なのに暑すぎてトマトが育てにくい、店頭では、きゅうりやなすが品薄…なんてことも増えてきました。

いっぽう、その暑さに負けないたくましい野菜が、畑でも台所でも、じわじわ存在感を増しています。

馴染みはあるけど食べ方がマンネリ化しがちなゴーヤやモロヘイヤ、最近野菜売り場でよく見かける空心菜や甘長唐辛子、家庭菜園ではひそかに人気のオカノリやエゴマ、ハラペーニョ……

どんどん暑くなる日本の夏に、新定番として活躍しそうな野菜とレシピを紹介します。

暑〜い夏の新定番野菜、もっとおいしく食べたい！

今後ますます存在感を増していきそうな「新定番」の野菜たち。

トマトやナスみたいに気軽に食べたいけれど、クセの強さが気になったり、食べ方のバリエーションが少なかったり…。そんなお悩みを、料理のプロに教わりました。

植松良枝さんに教わったのは、甘長唐辛子のレシピ。

甘長唐辛子はトウガラシの一種で、暑さにとても強い野菜です。辛いのでは…？と思われがちですが、辛みはありません。油と相性がよく、じっくり焼くと甘みが出ます。生のまま細切りにしてサラダにしたり、汁物に入れてもおいしいそう。

小島喜和さんに教わったのは、ゴーヤのレシピ。

家庭菜園でどっさりとれるけど、食べるのが追い付かない！なんてこともあるゴーヤ。青臭さを除くことで、苦いからこそおいしい食べ方ができるそう。水にさらしたり、下ゆでしたり、塩もみしたり、油で揚げるのもおすすめ。毎日食べても飽きないレシピを教わりました。

太田慎治さんには、空心菜とモロヘイヤのレシピを教わりました。

空心菜やモロヘイヤは、他の菜っ葉と同じように使えるの？ という疑問に、「おいしくゆでる方法は、他の菜っ葉と同じ」と教えてくれた日本料理人の太田さん。和食ではどちらもあまり使わないそうですが、色よくゆでておいしく食べるコツを教えてくれました。

大活躍！ 私のお気に入り夏野菜

しばらく水がなくてもへっちゃらな野菜、病害虫に強い野菜、雑草のように気づけば繁茂している野菜など、夏の家庭菜園で大活躍の、暑さに強い野菜を紹介します。写真は、「オカノリチップス」。とにかくほったらかしでもよく育つことから、家庭菜園では大人気のオカノリ。油をまぶしてオーブンでパリパリに焼くと、海苔の風味が…！

＜巻頭グラビア＞　マレーシアのおやつ

民族も宗教も多様な人たちが暮らすマレーシアは、1年を通して気温と湿度が高い熱帯の国。暑い中でも人びとが熱気と活気にあふれているのは、ちょこちょこつまむおやつのおかげなのだとか…！？ マレーシアのおやつってどんなもの？ 旅行気分で見てみましょう。

オンデオンデ／ボボチャチャ／カヤ／バナナケーキ／バーリー

＜小特集＞　初夏の山椒しごと

初夏に宝石のような青い実をつける山椒は、すがすがしい香りとピリッとした清涼感が特徴です。

収穫の適期は1年のうちで数日だけ。その適期を逃さず、山椒の香りや味を年中楽しむ方法を紹介します。